1階は安くて良いって本当?1階のメリットデメリット

1階の部屋は、空き巣にも虫にも入られやすい

アパートなどの賃貸物件では、上の階より1階の方が家賃を低く設定する傾向があります。これは下の階より上の階の方が、入居希望者に人気があるからです。つまり世間一般では「1階の部屋は魅力が少ない」と見なされている訳です。だから「家賃が安いから」といった理由で安易に1階の部屋に飛びつくと、後で後悔するかもしれません。

1階の部屋が敬遠される理由は幾つかありますが、特に防犯面でのリスクが指摘できます。階層が低い程、空き巣にも入られやすくなるからです。泥棒の被害に遭わなくても、通りに面した部屋では通行人に室内を見られる可能性もあるし、車の騒音だって気になります。また虫にも侵入されやすいので、部屋の中で不快な害虫に悩まされるかもしれません。1階には日当たりが悪い部屋も多く、冬場に冷え込んだり、夏には湿気がこもることもあるでしょう。

若いファミリー世帯なら、1階の方が住みやすい

勿論、1階にもメリットがあります。まず階段やエレベーターを使わなくて済むこと。仮に停電でエレベーターが止まっても、高層階の住人ほど困りません。それに1階なら引っ越しの時も、大きな家具を出し入れがしやすいはずです。また自分の下の階に住人がいないため、あまり生活音に気を遣わなくて良いのもメリットです。

特に室内を走りたがる小さなお子さんのいる家庭なら、1階の方が気楽でしょう。もし庭付きの賃貸物件であれば、1階の居住者が、その庭を使用できます。一戸建てに近い感覚で住めるのも1階ならではの特権でしょう。1階の部屋を見つけた時は、家賃だけでなく、これらのメリットとデメリットを踏まえた上で、入居を検討して下さい。